カワガラス
急に鳥の話をし始めるのは
大抵、世間に疲れた時か、ネタ枯れの時である。
清流に棲む、地味でカワイイ奴である。
風の噂では近所の広瀬川にもいるらしいが、
今のところ仙台市内で見かけたことは無い。
美しい色味の鳥も多いが、
彼はカラスの名に相応の配色で、
鳴いてもカラスの名に相応しい「ダミ声」。
その愛らしさを分かってもらうためには
実際にじっくり観察していただくほかない。
今回出合った彼らは、
どうやら滝(人工の堰)の流れの中に
愛の巣を拵えているらしく、
激しい水流を突っ切って出入りする様子を
何度も見かけた(カメラの腕は追い付かなかった)。
滝のカーテンから出撃とは、
地球防衛の精鋭部隊みたいでクールではないか。