乗りバス

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春バテにつき更新をお休みし、その間、所用により上京していた。

目的地は目黒だったので、かねてから乗ってみたかった東京駅丸の内口から出る唯一の東急バス「東98」系統を利用してみた。霞ケ関から愛宕山、白金、目黒を経て、遠く等々力へ至る長い路線である。

 

多くの地方民にとり、東京で路線バスを使うという発想は起こりにくいと思う。複雑怪奇な鉄道路線網だけでお腹いっぱいになるから。しかし、路線と時間帯さえ見極めれば便利快適この上なく、車窓も楽しい。

とりわけこの東98ならば、皇居や国会、虎ノ門ヒルズや東京タワーに慶應義塾白金高輪の高級住宅地など、山手線や、並行する都営三田線からでは拝めない景色を存分に味わえるし、なにより座れる。渋滞も混雑も無く、期待通りの素晴らしい「乗りバス」となった。

 

なお先程、路線と時間帯さえ見極めれば…と注釈を入れた。渋滞のメッカとして名高き環七を走る国際興業バス赤31系統に赤羽から高円寺まで乗った時には、夕方だったこともあり「一生着かないのでは?」という気分になったし、明治通りを走る都バス池86系統は道路も車内も混み過ぎで、素直に副都心線に乗れば良かったと後悔もした。都会の乗りバスはあくまでも自己責任で…。