迷走ラン

思いつきでお江戸に出かけた。

当地より一足早い花見のために。

午後に新宿御苑で友人たちと楽しんだ。

ありがたいことである。

問題は午前の過ごし方。

当初は、桜の名所をひたすら巡り、

写真の練習でも、と思っていた。

これまで都内で時間が有ると、

本屋巡りかミュージアム巡り、

これに伴う乗り鉄に割いてきた。

写真にしてもいずれにせよ

文化系の楽しみ方である。

ただ、今回はなぜか勿体ない

という思いが湧き、

とにかく趣向を変えてみたくなった。

そこで思い付いたのが

「皇居の周りを走ろう」だった。

名高き、そして悪名も高き、

ランナー憧れのコース。

私はランナーとは到底言えないが

ランニングマシンに飽きていた所、

気持ちのいいコースで走りたい

という欲求は高まっていた。

幸い、気候は良い。

平日だし混んではいないだろう。

コース沿いに着替えられる施設も

充実しているのはさすが東京。

条件は整ったのであとは走るのみだ。

有楽町駅前の施設で着替えを済ませ、

日比谷交差点からスタートした。

が、今は花見の季節である。

皇居乾通りの一般開放とそれに伴う

混雑のため、コースは一部東へ迂回

（それ故の日比谷スタート）、

丸の内の人通りの多い所では

スピードを出すわけにも行かず。

乾門から千鳥ヶ淵にかけては

花見客が多くとても走れる状況には

なかった。お花見ウォーキング状態。

歩行者にぶつかりでもしたら

大変だからやむを得ない。

それでも景色の良さは抜群であり、

千鳥ヶ淵を過ぎてからは

開放的な眺めを楽しみながら快調に

走ることができた。

画像は走ってみた結果。

赤色はマトモに走れた区間、

緑色はウォーキングゾーンである。

5.7キロの迂回コースを

まったり37分で楽しんだ。

たまには体育系の過ごし方も良い。

途中ゆっくりしながらも

5キロは走れると分かったので、

どこかのミニマラソンにでも

参加できないかと、無茶な

妄想を膨らますのだった。